てんかん発作を抑えるカルバマゼピン

抗てんかん薬カルバマゼピンは脳波検査と併せた治療を

カルバマゼピンは、てんかんの治療に用いられる薬です。てんかんとは、さまざまな発作を繰り返す脳の病気です。規則正しいリズムで調和を保ちつつ活動している大脳の神経細胞が、何らかの原因でリズムを崩し、激しい電気的乱れを生じさせることが原因で発作が起こります。発作は繰り返し起こるのが特徴で、発作の種類も人によって様々です。てんかんの発作は、大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮と、その興奮が脳全体に広がることによって起こります。てんかんの治療に用いられる抗てんかん薬には、この興奮系の動きを抑えるタイプと、興奮の広がりを抑えるタイプの二つの種類がありますが、カルバマゼピンは、このうち興奮系の働きを抑えるタイプに分類されます。神経細胞は、興奮性のシグナルであるナトリウムイオンやカルシウムイオンが入り込んでくることで興奮状態になります。カルバマゼピンは、イオン受容体に働きかけ、流入を抑制することで脳の興奮状態が起こることを抑制します。
てんかんの治療には抗てんかん薬の服用だけではなく、様々な検査も並行して行われます。中でも最も重要だと言われているのが、脳波検査です。脳波検査は、主にてんかんの診断と、治療経過を見るために行われます。まず発作症状が起こった時に、それがてんかんの発作であるか、他の病気によるものなのかを判断するために行われます。てんかんは大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮が原因なので、発作が起こるときは大きな電流が流れ、通常とは違った波が現れます。波の形や出方によって、てんかん派の出ている脳の部位をある程度判断することができ、発作型の判断をする際の参考にもできます。また脳波検査は、脳波を見ることで、選択された抗てんかん薬が有効であるか否かを確認するためにも行われます。